ピラーレスゲーミングPCが欲しいんだけどおすすめない?選び方や注意点も知りたい!
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- ピラーレスゲーミングPCとは?
- ピラーレスゲーミングPCを選ぶ際の注意点
- ピラーレスゲーミングPCのおすすめモデル
この記事の監修者
ゲーミングPCブロガー
YUH/ユー
・ゲーミングPC歴10年以上
・過去購入数6台
・自作歴もあり
様々なBTOメーカーでゲーミングPCを購入してきて、実際に感じたこと・体験を元に執筆しています。
最近はBTOメーカーでもピラーレスゲーミングPCがラインナップに入ってます。
見た目がいいゲーミングPCを購入すればゲームのモチベーションもアップし、良いことづくしです。
しかしいろんなピラーレスゲーミングPCがあると、どれを選べばいいかわからなくなりますよね。
ゲーミングPC選びに失敗して、後悔する人も多くいらっしゃいます。
ただ、今回紹介する内容を参考にすればどれだけゲーミングPCに詳しくなくても、失敗することなく自分に合ったモデルを見つけることができます。
ぜひこの記事を参考に最高のゲーミングPCライフを手に入れてください。
ピラーレスゲーミングPCの概要解説
まずはピラーレスゲーミングPCの概要について解説します。
ゲーミングPCの内部が見やすいデザイン
ピラーレスゲーミングPCとは、前面と片方の側面がシームレスに繋がったガラスケースを採用したモデルのことを言います。
前面と側面を繋ぐ支柱(ピラー)が無いので、ゲーミングPCの内部が見やすいデザインになってます。
最近デザイン性を追求したモデルにはピラーレスケースがよく採用されています。
LEDライティングがより映えやすい
ピラーレスケースであれば内部のLEDの光がより広く輝くので、デスク周り全体を彩ることも可能。
最近はゲーミングPCを軸にインテリアやデスク環境を構築するのが流行ってます。
デザイン性重視でゲーミングPCを選ぶならピラーレスゲーミングPCがおすすめです。
ピラーレスゲーミングPCを買う際の注意点
次にピラーレスゲーミングPCを買う際の注意点について解説します。
スペックに対して価格が高い
モデル | 価格 |
---|---|
FRGKLB760M/SG3 | 278,300円 |
FRGHLB760/SG2 | 299,800円 |
FRGPLB760B/SG2 | 305,800円 |
ゲーミングPCは同じ性能のケースデザインがシンプルなモデルと比較すると、価格が高くなる傾向があります。
ケースにこだわればそれだけ制作にコストがかかるので仕方がありません。
とにかくコスパ重視でゲーミングPCを選びたい人は、デザインがシンプルなものにしましょう。
排熱にはより注意が必要
ピラーレスゲーミングPCにはLEDが搭載されたパーツがよく採用されるので、それだけ熱源(発光源)が多くなります。
そこまで大きな影響では無いのも事実ですが、長時間利用すればするほど光の熱もこもりやすくなるので排熱しやすい場所に置くなど工夫しましょう。
また、ピラーレスゲーミングPCは見て楽しむアイテムでもあるので、デスク上に置くのがおすすめです。
初心者でも分かるゲーミングPCの選び方
ゲーミングPCを選ぶ際によく聞かれる質問やカスタマイズについて解説します。
特に初めて買う時などは一番躓くところなのでぜひ参考にしてみてください。
グラボの選び方
グラボとはグラフィックボードの略称で、主にPC性能の「映像処理」を担当してます。
グラボの性能次第で高解像度でプレイできるか、高フレームレートでプレイできるかなどが決まります。
表の解説
- X・・・フレームレート(fps値)重視のゲーム。 例:Apex、VALORANT、フォートナイトなど
- Y・・・グラフィックの綺麗さ(画質や解像度)重視のゲーム。 例:原神、エルデンリング、モンハンなど
※ゲームタイトルごとに性能の目安を知りたい方は「ゲームタイトル別の記事」を参考にしてみてください。
グラボ | 性能の目安 | その他の利用用途 |
---|---|---|
4090 | X:フルHD300fps以上 Y:4K120fps以上・グラフィック設定【高】 | ・高度な制作活動 ・大手配信者、VTuberと同じ配信環境 |
4080 SUPER | X:フルHD280fps以上 Y:4K120fps以上・グラフィック設定【高】 | ・高度な制作活動 ・大手配信者、VTuberと同じ配信環境 |
4070Ti SUPER | X:フルHD250fps以上 Y:4K60fps以上・グラフィック設定【高】 | ・高度な制作活動 ・中堅配信者、VTuberと同じ配信環境 |
4070 SUPER | X:フルHD240fps以上 Y:WQHD60fps以上・グラフィック設定【高】 | ・趣味~副業レベルの制作活動 ・配信入門クラス |
4060Ti | X:フルHD200fps以上 Y:WQHD60fps以上・グラフィック設定【低】 | ・趣味レベルの制作活動 |
4060 | X:フルHD144fps以上 Y:フルHD60fps以上・グラフィック設定【低】 | ・趣味レベルの制作活動 |
簡単な選び方
- 画質やフレームレートは贅沢しない。最低限ゲームが遊べればOKな人:4060番台
- 画質やフレームレートも重視したい。より良い環境でプレイしたい人:4070番台
- 予算があれば積極的に狙いたい。スペックを妥協したくない人:4080以上
BTOメーカーでゲーミングPCを買う際はグラボの選択を間違えさえしなければ、基本的に問題ありません。
ゲーミングPCの最重要パーツなので積極的に予算をかけよう!
グラボ別のおすすめゲーミングPCを知りたい方
CPUの選び方
CPUとはPCの頭脳的な役割を持っています。
敵モブの動きや銃の当たり判定などは高性能なCPUの計算処理によって実現しています。
グラボ | IntelCPU | AMDCPU |
---|---|---|
4090 | Core i9-14900F(KF) | Ryzen 9 7950X Ryzen 9 7950X3D |
4080 SUPER | Core i7-14700F(KF) | Ryzen 7 7700 Ryzen 7 7800X3D |
4070Ti SUPER | Core i7-14700F(KF) | Ryzen 7 7700 Ryzen 7 7800X3D |
4070 SUPER | Core i7-14700F(KF) | Ryze 7 5700X Ryze 7 5700X3D |
4070 | Core i5-14400F | Ryze 7 5700X Ryze 7 5700X3D |
4060Ti | Core i5-14400F | Ryzen 5 4500 Ryzen 5 5600X |
4060 | Core i5-14400F | Ryzen 5 4500 Ryzen 5 5600X |
ポイント
- 自分が選んだグラボの横の欄から選ぶか、1つ上のランクのCPUを選ぶのが無難。
- IntelCPUから選ぶ場合接尾辞に「KF」がついたものがおすすめ。(ついてなくても問題はない)
- AMDCPUから選ぶ場合接尾辞に「X3D」がついたものがおすすめ。(ついてなくても問題はない)
基本的にCPUはグラボの性能に合わせて選べば快適なゲームライフが手に入るので、そこまでこだわらなくてOK。
上記の表から選んで予算に余裕があれば、グラボを1つ上のものにしたりして工夫してみてください。
また、ゲームだけでなくクリエイティブ(動画編集や配信など)もやりたい方はCPUもある程度いいものを選んでおきましょう。
ゲームではグラボが重視されますが、クリエイティブではCPUの方が重視されるのでご自分の利用用途に合わせると理想のPCが完成します。
メモリの選び方
メモリはデータを一時的に保存しておく機能を持っています。
ゲームにはキャラクター情報やステージ情報、敵キャラの音声情報などが多く含まれています。
メモリ容量が多ければ多くの情報を一時的に保存できるので、ゲームのロード時間を短くすることができます。
メモリ容量 | 性能目安 |
---|---|
8GB | 今の時代に8GBは不十分 |
16GB | 必要最低限の容量 |
32GB | 現状最もおすすめの容量。ゲームやクリエイティブを快適にできる。 |
64GB以上 | ゲームだけならオーバースペック。クリエイティブや配信もガッツリやりたい人向け |
ストレージ(SSD・HDD)の選び方
ストレージはゲームやアプリケーションの読み書き速度、ロード時間、パソコンの立ち上げ速度に影響してきます。
大容量であればたくさんのゲームをダウンロードできますし、読み書き速度なども早いのでストレスフリーなゲームライフを実現できます。
また、ストレージにはSSDとHDDの2種類がありますが、基本的にはSSDを選ぶのがおすすめ。
SSDの方が読み書き速度などが早いのでゲームなどを保存しておくのにピッタリ。
逆に、動画や画像をたくさん保存しておくだけなのであれば、比較的安価なHDDでも大丈夫です。
最低でも1TBのSSDを選択すればOK!あとは予算との相談で追加していこう!
SSD | ・比較的高価 ・読み込み速度が速い ・ゲームの保存ならSSD一択 |
HDD | ・比較的安価 ・読み込み速度が遅い ・動画や画像の保存ならHHD |
電源ユニット
ゲーミングPCの心臓である電源ユニットは、グラボやCPUなどゲーミングPCの各パーツに電気を送り込む役割を持っています。
高性能であればあるほど各パーツの安定したパフォーマンスを手助けしてくれます。
電源ユニットの性能を表す指標の1つとして「変換効率」があります。
変換効率が高ければ電気代の削減や電源ユニットの性能を最大限活用できます。
負荷率20% | 負荷率50% | 負荷率100% | |
---|---|---|---|
STANDARD | 80% | 80% | 80% |
BRONZE | 82% | 85% | 82% |
SILVER | 85% | 88% | 85% |
GOLD | 87% | 90% | 87% |
PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
ポイント
- 負荷率とは電源容量に対して消費電力がどれくらいかを比で表したもの
- 例:「800W GOLD」に対して消費電力「400W」なら負荷率50% → 変換効率90%なので360Wが各パーツに供給される
グラボ別おすすめ電源容量
- 600~850W:4060・4060Ti・4070 SUPER・4070Ti SUPER
- 1000~1200W:4080 SUPER・4090
CPUクーラー
ゲーミングPCのパフォーマンスを安定させるには、熱を逃したり冷却したりすることが重要です。
熱がこもりすぎると動作がおかしくなったり、最悪の場合故障の恐れもあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
空冷式 | ・比較的安価 ・メンテナンスが楽 ・比較的寿命が長い | ・水冷式より冷却性能は弱い ・設置スペースが大きい |
水冷式 | ・冷却性能が高い ・デザイン性が高い ・設置スペースが小さい | ・比較的高価 ・比較的寿命が短い |
グラボ別おすすめCPUクーラーの種類
- 4070 SUPER以下:空冷式でOK
- 4070Ti SUPER以上:水冷式がおすすめ
※基本的に水冷式の方が冷却性能が高いので、予算があるなら水冷式を選ぶのが無難です
おすすめのピラーレスゲーミングPC3選
次におすすめのピラーレスゲーミングPCを紹介します。
【STORM】KR-57X46Ti8G
STORMのコスパモデル。デザインもコスパもいいという珍しいマシン
価格:195,000円(税込)
コストを抑えたい。そこそこ遊べればいいフルHDWQHD144fps光るゲーム
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラボ | RTX4060Ti |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
電源 | 850W ゴールド |
必要最低限のスペックも持ちつつ、デザイン性もコスパもいいという珍しいモデル。
このモデルは「鏡界」というシリーズで、他に「新界」「幻界」というシリーズがあります。
どれもピラーレスなので、ピラーレスゲーミングPCを探すならとりあえずSTORMがおすすめです。
【フロンティア】FRGPLB650B/SG3
フロンティアのコスパモデル。デザインも優秀で人気です
価格:357,800円(税込)
どんなゲームも超快適に遊びたいWQHD4K240fps光るゲーム本業レベルで配信・制作活動(動画編集・AI画像生成など)VRゲーム
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
グラボ | RTX4070Ti SUPER |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB |
電源 | 850W ゴールド |
ハイスペックグラボと人気のCPUを搭載したモデル。
2024年にフロンティアから発売された唯一のピラーレスケースを採用した「GPL」シリーズ。
白と黒のモデルがあるので、お好きな方をお選びください。
【Astromeda】ASTROMEDA GAMER
Atromedaのコスパバランスモデル。予算を抑えつつ性能も大事にしたい方向け
価格:259,800円(税込)
快適にゲームと軽く配信・制作活動もやりたいフルHDWQHD240fps光るゲーム趣味程度に配信・制作活動(動画編集・AI画像生成など)
CPU | Ryzen 7 5700X3D |
グラボ | RTX4070 SUPER |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
電源 | 750W ブロンズ |
バランス型スペックのピラーレスゲーミングPC。
Astromedaも「白」「黒」「ピンク」のピラーレスゲーミングPCのみを販売しているメーカー。
ケーブルの色やメモリのLEDライティングの有無など、デザイン関係でこだわれる部分があるので玄人にも初心者にもおすすめ。
ピラーレスゲーミングPCに関するよくある質問
最後にピラーレスゲーミングPCに関するよくある質問に回答します。
ピラーレスケースは性能に影響は出る?
結論、影響は出ません。
デザインを重視しすぎて、排熱構造を無視しているということもないので安心してください。
デザインがいいゲーミングPCはコスパが悪いって本当?
結論、悪いです。
先述した通り通常モデルより価格が高いので、スペックに対するコスパを重視するならおすすめしません。
ただ、デザイン性の良さはコスパ以上の魅力があるのもまた事実です。
他におすすめなデザインがいいゲーミングPCない?
ピラーレスでなくてもデザインがいいゲーミングPCは多く存在します。
いくつかおすすめの記事を用意したので、ぜひ参考にしてみてください。
ピラーレスゲーミングPCまとめ
今回はピラーレスゲーミングPCの概要やおすすめモデルなどを紹介しました。
他のモデルとの大きな違いはそこまでなく、注意点としては比較的コスパが悪くなる点です。
そこだけ注意して選べば大丈夫です。
自分に合ったモデルを見つけて最高のゲーミングPCライフを手に入れてください。