ゲーミングPC買いたいんだけど、スペックってどうやって決めたらいい?ゲーム別とか用途別に目安を教えてほしい!
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- ゲーミングPCのスペック目安を知りたい!
- ゲーミングPCのスペックをゲームや用途別に知りたい!
- 自分のゲーミングPCのスペックを知りたい!
- ゲーミングPCを快適に使いたい!
ゲーミングPC歴10年。これまで7台(+ノート1台)使ってきました。自作やパーツ交換の経験もありです。
今回はゲーミングPCのスペック目安について解説します。
初めてのゲーミングPCや今持ってるPCのアップグレードの時に気になるのがスペックですよね。
本記事を読めば最新のゲームや自分のやりたいことを叶えるための最適なスペックを知ることができます。
また、スペックを支えるパーツについても合わせて解説するので購入の際の参考にできるはずです。
これから楽しいゲームライフを送りたい方は必見!
目次
ゲーミングPCのスペック目安とパーツ選び
GPU | グラフィックスや映像担当 |
CPU | ゲーミングPC全体の性能を決める頭脳担当 |
メモリ | パソコンの処理速度などに影響する |
ストレージ | 読み書き速度などに影響する |
電源 | 上記パーツが安定して動くためのエネルギーを供給する役目 |
CPUクーラー | 稼働の邪魔となる熱を冷ます役目 |
ゲーミングPCのスペックを決めるにあたって、主に6つの主要パーツがあります。
それぞれのスペック目安は上の表の通りですが、役割についても知っておいた方が後々役立つので解説します。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボードは、ゲームなどのグラフィックス処理を効率的に行うために使用されます。簡単にいうと「映像担当」です。
独自のグラフィックスプロセッサを備えており、CPUとは別のチップです。このため、グラフィックボードはグラフィックス処理を独立して行うことができます。
グラフィックボードを販売しているメーカーは複数ありますが、おすすめは以下の2社。
NVIDIA社 | 常に最新で万能型のグラフィックボードを提供 |
AMD社 | NVIDIAには劣るが、一部のゲームでは優位な性能を発揮する |
特にこだわりがなければ、NVIDIA社(GeForce〜)のグラフィックボードを選ぼう。
GPUスペック比較表
RTX4090 | |
RTX4080 SUPER | |
RTX4070 Ti SUPER | |
RTX4070 SUPER | |
RTX4070 | |
RTX4060 Ti | |
RTX4060 | |
RTX3060 |
CPU
CPUは中央(演算)処理装置と呼ばれ、実際に計算やデータ処理を行うパーツです。簡単に言うとゲーミングPCの「頭脳」です。
CPUの性能を評価する主なポイントは以下の3つ。
コア数 | CPUの物理的な核となる部分の性能値 |
TDP | CPU が発生する最大熱量を示す指標 |
クロック周波数 | CPU の処理速度を示す指標 |
難しい言葉が並びますが、基本的にはCPUの製品名(Core i7など)を見て選んで大丈夫です。
また、CPUを販売してるメーカーは以下の2社。
Intel | Coreシリーズを展開 |
AMD | Ryzenシリーズを展開 |
この2社の違いは多少ありますが、気になるほどではありません。
必要スペックに応じた性能のCPUを選ぼう。基本的にはIntel社で大丈夫です。
メモリ
メモリとはアプリケーションやゲームなどが動作するために必要なデータを、一時的に保存するために使用されるパーツ。
ゲーミングPCには多くのメモリが必要であることが多いため、16GB以上のメモリが推奨されます。
それ以外の容量に関しては以下を参考にしてみてください。
メモリ容量の違い
- 8GB・・・ゲームプレイは不可能
- 16GB・・・ゲーミングPCに最低限必要なスペック
- 32GB・・・配信や動画編集などクリエイティブにも利用
- 64GB以上・・・本職レベルで3DCGやゲーム制作をやりたい方向け
ストレージ
ストレージとはゲームやアプリケーションなどのデータを保存するために使用されるパーツです。
HDD | 比較的低コストで大容量だが、処理速度は遅い |
SSD | 比較的高コストで低容量だが、処理速度は速い |
基本的にゲーミングPCに搭載する分にはSSDが採用されてます。
ゲームの処理は基本重いので、処理速度が速いSSDがストレスフリーでおすすめ。
HDDは後から外付けで追加できるので、購入初期はSSDを選ぼう。
電源ユニット
電源はスペックに関しては補助パーツですが、ゲーミングPC自体の稼働は電源が担ってます。
電源の性能は基本的には重要パーツのスペックが高ければ高いほど、高くある必要がある。
理由としてはシンプルで、スペックが高いとそれだけ必要な電力も高くなるからです。
そこで重要になってくる性能の指標は「電力の変換効率」というもの。
ベースとしては「80Plus」という規格があり、その中にさらに段階があります。
電源負荷率20% | 電源負荷率50% | 電源負荷率100% | |
---|---|---|---|
80PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% |
変換効率が高ければ高いほど無駄な電力を抑えることができ、さらには他パーツの劣化も抑えられます。
また、電源ユニットが出力できるワット数もカスタマイズで変更できますが、基本的にはメーカー側がおすすめしてくれるので安心です。
一般的には700~1000Wくらいを選んでおけば問題なし。
CPUクーラー
CPUクーラーとはその名の通り、CPUを冷やすためのパーツです。
ゲーミングPCで高負荷な作業をすると必ず熱が発生して、性能を最大限発揮することができなくなり、最悪の場合パーツが故障します。
CPUクーラーには空冷式と水冷式の2種類があります。
空冷式はファンを高速で回転させ空気を送ることにより冷やす仕組み。
水冷式は冷却液を使って吸熱と放熱を繰り返すことで冷やす仕組み。
空冷式 | 比較的低コストだが、高性能なものほど大型で音が気になる |
水冷式 | 比較的高コストで冷却液の入れ替えが必要だが、冷却性能は抜群 |
それぞれの特徴はこんな感じですが、ここ最近だと簡易水冷式が主流です。
簡易水冷式は冷却液の入れ替えが必要ないので、デメリットがほとんどありません。
どうしても価格を抑えたい場合のみ、空冷式を選ぶといいです。
【ゲーム別】ゲーミングPCのスペック目安
次にゲーム別のゲーミングPCのスペック目安を紹介します。
ApexLegends
必要最低限 | 144fps | 240fps | 144fps+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i5-14400F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX3060 | RTX4060 | RTX4070 SUPER | RTX4070 Ti SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
Apexはシューティングゲームなので解像度ではなくfps値の方が重要。
そこまで重いゲームではないのでRTX30番台でも十分遊べます。
ただ高fps値となるRTX4070 SUPERくらいのスペックは必要です。
ApexにおすすめのゲーミングPC
FRGHZ790/C
メモリ | 32GB |
CPU | Core i7-14700F |
GPU | RTX 4070 SUPER |
価格 | 279,800円(税込) |
シンプルデザインでパワー系
GPUはRTX 4070SUPER搭載で映像面最強格。
見た目に拘らないけどスペックには拘りたい方向け。
パルワールド
フルHD | WQHD | 4K | フルHD+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i5-14400F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX4060 | RTX4070 | RTX4070 Ti SUPER | RTX4070 Ti SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
最近流行りのパルワールド。
グラフィックがいいゲームなので、多少スペックを求めた方がゲーム満足度は上がります。
とはいえそこまでゲーム環境を求めない場合コスパ枠のRTX4060でも快適にプレイ可能です。
パルワールドにおすすめのゲーミングPC
FR30B760/D
メモリ | 32GB |
CPU | Core i7-14700F |
GPU | RTX4070 |
価格 | 245,800円(税込) |
ゲーム沼への入り口
ゲーム次第では4Kの高fps値でのプレイも可能になるスペック。
ゲーム体験のレベルを1歩上げたい方におすすめ。
モンハンワールド(アイスボーン)
フルHD | WQHD | 4K | フルHD+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i5-14400F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX4060 | RTX4060 Ti | RTX4070 Ti SUPER | RTX4070 Ti SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
2025年にモンハン新作が発売予定なので最近ワールドが再燃している。
ワールドはアクションRPGなので解像度もfps値も大事にしたいところですが、60fps値でも十分楽しめるので解像度重視がおすすめ。
とりあえずRTX40番台を買っておけば問題なしです。
モンハンワールドにおすすめのゲーミングPC
PGS-K14S47
メモリ | 32GB |
CPU | Core i7-14700KF |
GPU | RTX 4070 SUPER |
価格 | 309,800円(税込) |
デザインとスペックの両立
STORMの人気モデルでかつ、スペック的にも今の時代にピッタリ。
予算30万前後ならコレ一択です。
Escape From Tarkov(タルコフ)
必要最低限 | 60fps | 144fps | 60fps+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-14400F | Core i5-14400F | Core i7-14700F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX4060 | RTX4060 Ti | RTX4070 Ti SUPER | RTX4080 SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
PCゲームの中でも主なゲームとして有名なタルコフ。
ただ一般ゲーマーが普通にプレイする分にはそこまで要求スペックは高くないです。
高fps値だと要求スペックがぐっと上がるので注意です。
タルコフにおすすめのゲーミングPC
FRGLB760/SG2
メモリ | 32GB |
CPU | Core i7-14700F |
GPU | RTX 4070 Ti SUPER |
価格 | 319,800円(税込) |
ハイスペックでコスパ枠
2024年1月に発売されたRTX4070 Ti SUPER搭載モデルを買える最安値はコレ。
とにかくスペックに困りたくないが、安く手に入れたい方におすすめ。
原神
フルHD | WQHD | 4K | フルHD+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i7-14700F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX4060 | RTX4070 | RTX4080 SUPER | RTX4070 Ti SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
キャラクターのビジュアルが人気で、緩くゲームを楽しみたい方にも向いてる原神。
要求スペックは低めなので安くプレイすることもできますが、ビジュアル重視のゲームなのでスペック高い方がおすすめ。
原神におすすめのゲーミングPC
GA5J-D241/B
メモリ | 16GB |
CPU | Core i5-14400F |
GPU | RTX 4070 |
価格 | 223,800円(税込) |
コスパの権化
ゲーミングPCの人気の価格帯でかつ、コスパのいいRTX4070搭載モデル。
RTX4060シリーズよりグッと性能も上がり、より快適なゲームプレイが可能です。
サイバーパンク2077
フルHD | WQHD | 4K | フルHD+配信 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i7-14700F | Core i7-14700F |
グラボ(GPU) | RTX4060 | RTX4070 | RTX4080 SUPER | RTX4070 Ti SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
要求スペック高めでかつハイスペック環境の方がより楽しめるゲーム「サイバーパンク2077」。
とにかくリアルに近いグラフィックで没入感が半端ないです。
ただ、最高のゲーム環境でプレイしようと思うと多くの予算が必要です。
サイバーパンク2077におすすめのゲーミングPC
FRGAG-B760/CG2
メモリ | 32GB |
CPU | Core i7-14700F |
GPU | RTX 4080 SUPER |
価格 | 384,800円(税込) |
RTX 4080 SUPER搭載
全体スペックのバランスも良く、どれもハイエンドクラス。
デザイン性はシンプルだが、十分満足いくゲーム体験を手に入れられます。
【用途別】ゲーミングPCのスペック目安
ゲーミングPCはその名前の通りゲームを快適にプレイするために構成されたPCですが、他の用途にも使えます。
最近だと個人で配信を始める人も多くなりました。
そういった需要を満たせるゲーミングPCのスペックを紹介します。
ゲーマー初心者向けスペック
CPU | Core i5-12400 |
GPU | Geforce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
これからPCゲームをカジュアルに楽しみたいという人にはおすすめのスペック。
最低限のスペックは保証されていて、価格も15万円前後と安めの価格設定。
安く抑えたいけどゲーミングPCデビューしたい人も安心です。
関連記事 【2023年最新版】おすすめの安いゲーミングPCモデル5選【10万円前後で紹介】
配信者・動画投稿者向けスペック
CPU | Core i7-13700F |
GPU | Geforce RTX 3070 |
メモリ | 32GB |
ゲーム配信や録画などはいわゆる「マルチタスク」になるので、CPUやメモリのスペックも重要になります。
自分のゲーム画面もそうですが配信がカクツクと見てる人を不快にさせてしまうので、どちらも安定させることが大事。
価格帯は余裕を持って25万円あたりで見積もっとくと安心です。
デザイナー・3Dクリエイター向けスペック
CPU | Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti |
メモリ | 32GB |
ゲーム以外にも仕事や趣味で重い作業をしたい方におすすめ。
個人の方がPCでやりたいことの99%はこれくらいのスペックがあれば充分叶えられます。
予算は30〜35万円となかなかに高価ですが、快適な環境を手に入れたいなら妥協できません。
ゲーミングPCのスペックの確認方法
次にすでにゲーミングPCを持っていて買い替えたい人向けに、今使ってるPCのスペックを確認する方法について解説します。
ちょっと文字打ったりマウスでぽちぽちするだけなので簡単です。
画面左下の検索窓に「dxdiag」と入力
ポイント
「ドライバーがデジタル署名されているかどうか確認しますか?」と聞かれる場合がありますが、表示された場合は「はい」を選択してください。
「システム」タブで『CPU』と『メモリ』のスペックを確認
「ディスプレイ」タブで『GPU』のスペックを確認
ゲーミングPC歴10年が教える重いゲームの動作を軽くする唯一の方法
ゲーミングPCでゲームをやっているとたまにかくついたり映像が乱れたりすることがあります。
それらを総じて「重い」と表現しますが、その解決方法はいくつか世の中に広まってます。
- 色覚設定の変更
- 電源設定の変更
- NVIDIAやゲーム内設定の変更 etc...
こういった「設定の変更」により重さを軽減するのが主流です。
しかしこれまでゲーミングPCに触れてきて思ったことが一つあります。
そもそもスペック不足なんじゃない??
まじでこれに尽きます。
なので結論大事なのは「ある程度スペックには余裕を持たせる」ことが重さを軽減する唯一の方法です。
確かに設定を変えて軽くなったこともありますが、結局一時的なものなのですぐに異常が出ます。
長期的に快適なゲームライフを送るのならスペックの妥協は絶対にNGです。
ゲーミングPCのスペック目安まとめ
今回はゲーミングPCのスペック目安について徹底深掘りしていきました。
スペックについて詳しくなるのは、これからゲーミングPCライフを送る上で最重要。
ぜひ、スペックについて知識をつけて快適なゲームライフを手に入れよう。
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